2015年10月23日(金)20:00
「攻殻機動隊」25周年リレーインタビュー 女優・モデル 加藤夏希 後編 「新劇場版」の素子は新鮮だった (2)
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「新劇場版」のストーリー面でショックだったのは「クルツに起こったこと」だと加藤は語る。
「映画の冒頭、まさかそうなるとは思っていなかったので驚きました。普通だったら、映画のオリジナルキャラクターの役割だと思っていましたので……。後半に出てくるもう1人の素子にもドキドキさせられました。本物の素子も実はニセモノだったんじゃないかとか、いろいろ勘ぐってしまって。身体が乗っ取られてしまうエピソードは、私のパソコンが別の人に操られてしまうようなもので、見ていて怖いなと思いました」
配信中のWEB番組「電脳アニメ余話~攻殻新劇編~」についても聞いた。この番組では、アニメ評論家の藤津氏が加藤にレクチャーするかたちで、「攻殻機動隊 新劇場版」の物語を4つのレイヤーにわけて解説していく。
「情報量の多い作品ですから、『劇中のあれはどういう意味だったのだろう?』といった素朴な疑問が出てくると思います。そんな作中に出てくる情報を整理して、『新劇場版』はこういうストーリーなんだと、見ている方の心にスッと入ってもらえたらいいなと思っています。映画を何度も見た方にはおさらいになるように、これから見る方にはより作品を楽しめる内容になっていれば嬉しいです」
最後に、原作誕生から25周年をむかえる「攻殻機動隊」の変わらぬ魅力について聞いた。
「『攻殻』の“現役感”はすごいなって思います。作品内容や音楽など、いま見ても古さをまったく感じさせないですよね。時代が変わっても、きっと人は似たようなことで悩んだり壁にぶつかったりしているんだろうなということが分かります。人それぞれ自分の好きな作品の系統があると思いますけど、『攻殻』は色々な切り口があって、それぞれの好みに当てはまりやすいところが、女性にも支持されるところではないかなと。見た人同士で分からないところを補えるのも楽しくて、そんなところが魅力なんじゃないかと思います」
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