スマートフォン用ページはこちら
ホーム > ニュース総合 > 熊田茜音、TVアニメ「織田シナモン信長」オープニングテーマで念願のソロデビュー 「みんなのビタミンになりたい」

インタビュー特集PR 2020年1月23日(木)19:00

熊田茜音、TVアニメ「織田シナモン信長」オープニングテーマで念願のソロデビュー 「みんなのビタミンになりたい」

イメージを拡大

2017年に開催された一般公募による声優アーティストオーディション「ANISON STARS」で、応募総数4846通の狭き門をくぐり抜けてグランプリに輝き、声優アイドルユニット「ライフリング4」のメンバーとしても活躍する熊田茜音が、満を持してソロアーティストデビュー。1月29日にファーストシングル「Sunny Sunny Girl◎」をリリースする。表題曲は、放送中のテレビアニメ「織田シナモン信長」のオープニングテーマに起用され、熊田は、犬に生まれ変わってしまった織田信長(シナモン)の飼い主・尾田市子役も務めている。新たな一歩を踏み出した熊田に、ソロデビューの心境や今後の展望を聞いた。(取材・文/黒峰澄一)

――テレビアニメ「織田シナモン信長」のオープニングテーマでソロデビューが決定したときの心境はいかがでしたか。

熊田:私は、デビューのきっかけになったオーディション「ANISON STARS」を受けたときから、ずっとアニソンを歌いたいと言っていたんです。今回は「織田シナモン信長」の尾田市子ちゃん役に決まったことを先に聞いていたのですが、ある日、用件を聞かされないまま事務所に呼び出され、オープニングテーマを担当させていただけることになったことを知らされました。その瞬間は何も考えられないくらいビックリしましたが、自分が出演する作品の主題歌を歌うことが長年の夢だったので、本当にうれしかったです。「やっとだ!」という思いと、「こんなに早く!?」という驚きとがないまぜになって、まさにドキドキワクワクでした。

――ソロデビューに向けて準備していたことはありますか。

熊田:高校1年生のときに「歌いたい」という自分の夢を自覚し、そこからバイトなどをしてお金を貯めて、2年生頃ごろからボイストレーニングに通っていました。3年生になって「ANISON STARS」に受かり、そこからは事務所でボイトレを受けさせていただいて。そのすべてがプロデビューする瞬間に向けてのものでした。でも、今はできないことがたくさんあることも痛感していたんです。声の出し方も表現力もまだまだ未熟で……。そんななか、ボイトレの先生に「たくさんの作品に触れなさい」というアドバイスをもらったんです。アニメだけでなく、映画や舞台、小説など、幅広く。「人としての引き出しを増やせば、表現の世界が広がる」という、その助言がとても納得できたので、ソロデビューまでに“人間力”を磨くことを心がけていました。

――熊田さんはソロデビューに先駆け、2019年から「ライフル・イズ・ビューティフル」の公認アイドルユニット「ライフリング4」のメンバーとして活動しています。ユニットとしての活動が、ソロアーティストとしての熊田さんに与えた影響はありますか。

熊田:影響は本当に大きいです。私にとって「ライフル・イズ・ビューティフル」という作品では、やることなすこと全部が初めてのことばかりでしたから。人前で歌って踊るという体験も「ライフリング4」が最初でした。最初のライブのときにはすごく緊張したのですが、メンバーのみんなが支えてくれて、とてもありがたかったです。私はMCがすごく苦手なのですが、「私たちがフォローするから、気にせずしゃべって大丈夫」と言ってくれて……。自由にしゃべることができたおかげで、どうしたらファンのみなさんに自分の思いを伝えられるのかが、少し見えてきたように思います。ソロとしても、緊張しすぎることなく「メンバーのみんなから学んだことを活かしてがんばるぞ!」という意気込みで臨んでいます。

――とはいえ、ユニットとソロでは勝手が異なることもあるのではないでしょうか。

熊田:そうなんです。思っていた以上に違っていて、19年11月に開催された「Lantis New Generation LIVE」で、初めてソロアーティストとして舞台に立たせていただいたときには、これまでの私がどれほど周囲の人々に助けてもらっていたかを痛感させられました。歌っているときは「今、この思いを歌に乗せて伝える!」という一心で集中しきっているので平気なのですが、MCでは本当に緊張してしまい、自分が何を言っているのかわからなくなってしまいました(苦笑)。でも、客席のみなさんが本当に優しくニコニコしながら見守ってくださったので、初めてソロとしてステージに立つという体験を「怖い……」ではなく「楽しい!」と感じられ、「もっとこの時間を増やしていけたらいいな」と思えるソロデビューを迎えることができました。

――熊田さんは、学生時代は箏曲(そうきょく)部に在籍していたとのことですが、当時の経験はアーティスト活動にいきていますか。

熊田:お琴の先生から「歌うように弾くといいよ」と教わったくらいですから、ともに“音で表現する”ということで共通点があるんだと思います。歌にも楽器にも“人間性が乗る”ものなんじゃないでしょうか。お琴には、さまざまな弾き方があって、普段は爪を着けるのですが、私は指で直接弾くピチカートという奏法が好きなんです。“聴かせたい”メロディに対して用いる奏法なのですが、柔らかくて優しい音が出せるので。同じように、歌うときも“伝えたい言葉”があったり、“語りかけたい”と感じたところは、ピチカートを意識して奏でるように歌ったりしています。

――さまざまな経験が、熊田さんの糧になっているのですね。

熊田:本当にそうだと思います。私は中学時代に、友人関係がうまくいかなかったり、オーディションに落ちまくったり、すごく凹んでしまった時期があったのですが、そうしたつらい経験も私の力になっているんです。それは見方を変えれば、同じ思いをした人の気持ちが理解できるようになったということですから。ありとあらゆる経験が、私の表現力を高めてくれると考えています。毎日、“人間力”をもっとつけなきゃと思いながら過ごしています。

――デビューシングル「Sunny Sunny Girl◎」収録の3曲について、くわしく聞かせてください。「ライフリング4」のメンバーとしてのインタビューのさい、熊田さんは「色をイメージして歌う」と発言されていました(https://anime.eiga.com/news/108700/ )。今回の3曲を色で表すと何色ですか。

熊田:私が、歌の表現力が足りなくてとても悩んでいたときに「言葉から、風景を想像したり絵におこしてみたりするといい」というアドバイスをいただいたことがあり、その時に「私は色を思い浮かべるとイメージしやすい」という発想にたどり着いたんです。

1曲目の「Sunny Sunny Girl◎」は、ジャケットにも使われている黄色やオレンジ、あとは空の青といったようなポジティブなカラーイメージの曲です。「聞いてくれた人が、元気になってくれるといいな」という思いを込めた、ビタミンカラーですね。ポジティブさのなかにも「“大好き”と並んで歩く毎日を」や「“大好き に囲まれている毎日が」など、ふと隣を見たら支えてくれる誰かがいるという、優しさが込められた楽曲だと思います。
 また、黄色は私のアーティストとしてのイメージカラーでもあるんです。私、根っからポジティブなんですよ。もちろん落ち込むこともありますが、立ち直りがすごく早くて(笑)。それで、デビューに関わったみなさんが決めてくださって、明るさを感じさせる黄色になりました。ジャケットからも、みんなを元気にしたいなと思っています。

2曲目の「YOUR FREE STAR」は、表面は青いイメージですが、裏側は赤なんです。声優としてお芝居しているときにもままあることですが、人はそのときしゃべっていることとは裏腹に、違うことを考えていることがあります。「大丈夫だよ」と言っていても、心のなかでは泣いているかもしれません。この曲も「伝えたいなら伝わる」「叶(かな)えたいから叶える」という歌詞の裏には、実はとても強い思いが込められています。さわやかに歌っているから全体のイメージは青ですが、赤く燃える情熱が秘められている。そんな曲だと思っています。

3曲目の「First Step, Fun Step!」は、あかね色。私の名前「茜音」の色です。熊田茜音は本名で、「人の心を和ませるような夕焼けのあかね色。そんな音を奏でられる人になってほしい」という願いを込めて命名されたそうです。両親はまさか、私が歌う人になるとは思ってもみなかったでしょうから、ちょっと予言じみていますよね(笑)。この楽曲の歌詞では、オーディションからアーティストデビューまでの私を、ストレートに表現してくれています。だから私自身を、私らしく歌いました。夕焼けの色って、見る人のその時々の気分で、感じ方が違ってくると思うんです。1曲のなかで、さまざまなとらえ方ができるところも、あかね色っぽいかなと思っています。

――「First Step, Fun Step!」は、熊田さんが参加した「ANISON STARS」で審査員を務めた畑亜貴さんが作詞を担当しています。畑さんからの、これからソロアーティストとして一歩を踏み出す熊田さんへのエールのようにも感じられる1曲ですね。

熊田:私のことを書いてくださっていて、私自身の言葉のような歌詞だなと思いました。一方で、手をとって引っ張ってくれるような感覚もあって。この曲に出合うことで「もっと自由に表現していいんだ」と気づかされ、まるで畑さんが、明るい未来への道標を示してくれたように感じています。レコーディングでは、19歳の熊田茜音を全力でぶつけましたが、これからライブで歌っていくことで、また違う表情を見せてくれる楽曲なのではないかなと思っています。その日が来るのが、とても楽しみです。

イベント情報・チケット情報

熊田茜音 デビュー記念&20歳バースデーイベント ~Sunny Sunny Birthday Party~ 0
開催日
2020年2月2日(日)
時間
19:30開始
場所
LOFT9 Shibuya(東京都)
出演
熊田茜音

フォトギャラリー

  • 「Sunny Sunny Girl◎」アーティスト盤ジャケット
  • 「Sunny Sunny Girl◎」アニメ盤ジャケット

フォトギャラリーへ

特集コラム・注目情報

  • 今日の番組
  • 新着イベント
  • 登録イベント

Check-inしたアニメのみ表示されます。登録したアニメはチケット発売前日やイベント前日にアラートが届きます。